profile  −私のこと−

辻秀至 (つじ しゅうじ)

 大学生時代にアメリカで行われていたイルカセラピーに、ボランティアスタッフ、インターンとして3回参加し、障害がある子ども達の変化を目の当たりにする。その際に、知識とし得ているだけでは分からない、実際の現場で起こる出来事、温度、匂い、間、雰囲気の重要性を体感することとなり、以後現場での実践を第一にしている。
 様々な現場での実践を知る為に、大学卒業後は、障害児の入所施設で1年、障害者の入所施設で2年間勤務する。障害児施設で働いていた時に、特別支援学校に通う子どもと出会い、学校現場も見てみたいと通信制の大学で教員免許を取得。地元滋賀県で特別支援学校の教員になる。
 特別支援学校では、幼少期にいかに力をつけるられるかに注力する為、希望を出し続け16年間小学部に在籍する。こちらから押し付けるのではなく、子どもがやってみたくなる、気が付いたらやっていたという指導方法で、

・手づかみで食事をしていた子がスプーン、フォークを使って食事
 を出来るようになる。
・自分の思いを伝える時に大声や手を出してしまっていた子が身
 振り、言葉で伝えられるようになる。
・裸足で歩いていた子が外出時に靴下、靴を履けるようになる。

・4年間母親の送迎で登校していた子がスクールバスで登下校できるようになる。


等、数々の変化をもたらす。子どもを説得するのではなく、子どもが納得する言葉かけ、支援を大切にしている。
 たくさんの子ども達に出会う中で、支援者が変わると出来ていたことをやらなくなり、成長のスピードを落としたり、退行したりする子どもが一定数いることに気づく。外でやらなくなっても、家で出来ていれば成長を緩めず進んでいけると考え、家庭でしっかりと人生の基盤作りが出来る支援を行うため、こそだてlab すいっちを立ち上げる。

【取得資格】
臨床心理士
公認心理師
社会福祉士
小学校2種免許